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日本茶専門店くすのき

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BLOG

2022/08/29 19:31


日本茶インストラクター直伝 おいしいお茶の淹れ方

日本茶専門店くすのきには「お茶ソムリエ」である日本茶インストラクターが在籍しております。

そんな日本茶インストラクター直伝のおいしいお茶の淹れ方をご紹介します。

「おいしいお茶の淹れ方」と言っても、難しく考える必要は全くありません。

初めてお茶を淹れる方でも『大切なポイントを知り、心をこめてお茶を淹れる』こと…

これを心がければ必ずおいしいお茶を淹れることができます!

ポイント➀

お茶を淹れる前に是非、こだわってもらいたいポイントがあります。

それは「水」です。

おいしいお茶を淹れるのに適した「水」、それは私たちが普段よく使っている「水道水(軟水)」です。
(※浄水した水道水でも勿論OK)

しかし「水道水」には塩素が含まれており、カルキ臭がする場合があります。

そこで、やかんの蓋を外し、沸騰状態を3~5分続けてください。

こうすればカルキ臭は気にならなくなり、お茶を淹れるのに適したお湯になります。

勿論市販のお水や、山から汲んできた水、ミネラルウォーターなどを使ってもOKですが、

水道水でも十分おいしいお茶を淹れることができます。
(※海外製のミネラルウォーターなどは硬水の場合があり、あまりお茶を淹れるには適していません)

ポイント②

ふたつめのこだわりポイントは「急須」です。

おすすめする急須は、急須の内側に網が張ってあり、酸化鉄分を多く含む朱泥急須(しゅでいきゅうす)です。

例えば、常滑焼や萬古焼のような急須です。

急須はお茶を淹れるための道具です。

お茶は茶葉とお湯がぶつかりあってはじめて、おいしいお茶が出てきます。

あまりおすすめしない急須は、茶がらの処理を簡単にすることを目的とした、カゴのような網をはめこむ急須です。

便利ではありますが、茶葉とお湯のぶつかる時間や空間が制限されていて、お茶のおいしさを十分出すことができません。
(その証拠にお茶の専門店で接客用に使っている急須はほぼ内側に網の貼っているタイプの急須です)

以上のふたつのこだわりポイントをお茶を淹れる前に心に留めておけば、おいしいお茶はもう半分は入ったも同然です。

ポイント③

いよいよお茶を淹れましょう!


まず大切なのが「湯量」と「湯温」です。でもこれは簡単!


まず、ヤカンやポットなどから【人数分の湯呑み】にお湯を注ぎます。

こうすれば必要な量だけのお湯が正しく量れますね。さらにお湯吞みも温めることができます。

お茶のおいしさを最大限に引き出す湯の温度は70℃~80℃です(煎茶の場合)。

気温にもよりますが、ポットから→湯呑み、とお湯を移動させるたびに5℃湯温が下がると言われていますので

2~3回お湯を移し湯冷ましをすれば適温です。

ポイント④

次にお茶の葉の量と抽出時間です。

「お茶の葉って結局、何グラムぐらい入れればいいの?」と困らないために、以下の2点を覚えておくと便利です。

☆1~2人分は約5g。

☆3人以上は人数×2。例えば、3人分だと、3×2=6gというように。

※カレースプーンでさくっとお茶をすくうと約5gほどのお茶の葉になります。

そして、抽出時間。

煎茶の場合の抽出時間は30秒~1分です。

抽出時間(待つ時間)はお茶の種類により異なります。玉露は2分以上、普通煎茶は40秒~1分、深蒸し茶などは30秒程になります。

ポイント⑤

最後のポイントは注ぎ廻しです。

例えば3つの湯呑みが並んでいるとしましょう。

そしてまずは左から右へ順に1→2→3と注いでいきます。

一番右まできたら、そのまま順を返し、3→2→1と戻っていきます。

これを2~3往復以上できれば理想的です。

こうすればお茶の濃さが一定になります。

そして急須にお茶を残すことなく、最後の一滴までお茶を注ぎ切りましょう!

とにかく何度も淹れてみよう!

「おいしいお茶を飲んで頂こう」と焦らず、ゆっくりとした気持ちで以上のポイントを実践しお茶を淹れてみましょう!

きっとおいしいお茶を淹れることが出来ます!

せっかくのおいしいお茶…どうせなら美味しく淹れたいものです。

ご家庭や職場、集まりなどでお茶を出す機会があれば、是非おいしいお茶の淹れ方を実践してみてください。

きっと「あぁ。このお茶おいしい!誰が淹れたの?」と言われるようになり、

一目も二目も置かれるようになりますよ。

日本茶を飲んでもらった人の「あぁおいしい。」の一言のために、

おいしいお茶の淹れ方にチャレンジしましょう!

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